金飛騨茶 "57577"

およそ500年前、芭蕉と並ぶ三大放浪詩人である宗祇によって、飛騨の山奥で茶葉の生産が始まりました。雪の下で育つ茶葉は、クセのない澄んだ味わい。献上茶として、多くの歌人や貴族に愛されました。ついには京都の九条家から和歌を贈られ、名実共に「歌いたくなる日本茶」となったのです。幸せを分かち合ったり、感謝の気持ちを伝えたり、喜びに寄り添う茶葉として、丁寧につくって、お届けします。

57577の茶葉が育つのは、飛騨の南方。この地域の山々には野生の茶の木が生えている。人の手を借りずとも自らの力で育ってしまうような、茶には嬉しい土壌なのだろう。だからといって、美味しい茶葉を安定して作れるかというと、それはまた別の話。険しい山に囲まれているため、人が手入れしやすい大きな畑は難しく、小・中規模の茶畑として点在している。

それだけではない。ここの茶畑には雪が積もる。雪が付着した茶葉は雪焼けを起こしてしまう。だから工夫が必要で、普通は刈り取ってしまう茶葉を適切な長さで一部残し、まるで帽子をかぶせるかのように、一番茶となる茶葉を、冬の間守るのだ。そうやって雪の中で熟成された茶葉が、春になってようやく収穫される。だから他では味わえない、スッキリとした澄んだ味わいが口に広がる。そんな味わいに心を打たれた者が多かったのだろう。歌人である宗祇法師によって作り始められてから、長い間献上茶としての地位を密かに築いてきた。約300年前には京都の九条家から「いくさとの つきのひかりも にほふらむ むめさくやまの はるのみねかぜ」という和歌を贈られた実績のある稀有な茶葉なのだ。

パッケージは横にずらすと和歌を読めるようになっており、歴史的和歌に思いを馳せるもよし。空白の状態で自分らしい短歌を詠んでみるもよし。鼻歌を唄いながら飲むのも一興だ。朝の一杯にも、どんな料理にも、お酒のチェイサーにも、シーンを選ばず飲めてしまう。贈り物にぴったりなお茶である。

歌人が伝え、歌人に詠まれた、金飛騨の献上茶。その澄んだ味わいは、思わず歌を口ずさみたくなる。飛騨の山奥、雪の下で育った茶葉をどうぞお楽しみください。

Cooperation.

いく里の会 / 飛騨金山茶生産組合